部屋のノミ駆除|足首を刺されたらネコノミを疑う理由と、ダニ・トコジラミとの見分け方、発生源を断つ手順 | 害虫害獣駆除ナビ本記事にはプロモーションが含まれます。
部屋のノミ駆除|足首を刺されたらネコノミを疑う理由と、ダニ・トコジラミとの見分け方、発生源を断つ手順
公開 ダニ
この記事の作成方針
複数の駆除事業者が公表している料金表と、環境省・自治体の公開情報をもとに作成しています。掲載している費用は目安であり、実際の金額は建物の構造・地域・被害状況により変動します。
| 刺される部位 | ひざから下(足首・すね)に集中しやすい |
| 卵・幼虫のいる場所 | 動物の体から落ちて、畳やカーペットのほこり、床下のごみの中で育つ |
千葉市は、ノミの活動期は梅雨から夏で、6〜9月に集中するとしています。アース製薬は、真冬(1〜3月ごろ)を除いて一年中発生し、特に多いのは7〜9月としています。10月以降でも、暖房の効いた部屋では刺されることがあります。
ネコノミがよく跳ねるのは、宿主に跳び移るためです。板橋区は、ネコノミが動物の出す炭酸ガスを感じ取り、跳躍力を使って跳びつくと説明しています。床の近くにいるノミが、届く範囲にある足首やすねに跳びつくので、刺される場所が脚に偏ります。
刺され跡で見分ける:ノミ・ダニ・トコジラミ
刺され跡だけで原因を断定することはできません。それでも、どこを刺されたかと跡の出方を見ると、疑う相手をかなり絞れます。板橋区保健所の資料は、間違えやすい虫を次のように並べています。
同じ資料は、トコジラミをダニと間違えたまま対策しているうちに被害が広がるケースがあると注意しています。
ノミの刺され跡には、もう一つ特徴があります。新宿区の資料は、刺された跡の赤みや腫れは体質によってはかなり大きく、蚊よりもかゆさがしつこく残って数日間続き、数日後にかくと再び腫れてかゆさがぶり返すと説明しています。千葉市も、かゆさがぶり返すのはノミによる被害の特徴だとしています。小さな子どもでは水ぶくれになることもあります。
- 足首・すねばかり刺される、床に座ったり寝転んだりした後に増える → ネコノミを疑う
- 服の下(脇腹・太ももの内側・お腹)を刺される、天井裏でネズミの気配がある → イエダニを疑う
- 布団に接していた背中や横腹を刺される → ツメダニを疑う
- 寝ている間に露出した腕や首を刺される、5〜8mmの目で見える虫がベッドの周りにいる → トコジラミを疑う
かゆみが強い、腫れが大きい、化膿している、いつまでも治らないときは、駆除とは切り離して皮膚科を受診してください。板橋区保健所の資料も、虫以外の原因でかゆみが起こることもあるとして、治らないかゆみは皮膚科の受診をすすめています。
ノミはどこから来たのか:家に入る3つの経路
ノミの成虫は、動物の体に付いて暮らします。人の家で勝手にわくわけではなく、動物が運んでくると考えてください。保健所の案内に出てくる経路は、大きく3つです。
経路1:飼っている猫・犬
もっとも多いのは、ペットが持ち込むケースです。新宿区の資料は、室内でペットから離れたノミが、畳やじゅうたんのほこりの中で卵を産み、幼虫がさなぎを経て成虫になってから、ペットや人の血を吸うと説明しています。
アース製薬によると、ノミの卵は表面がつるつるしていて落ちやすく、ペットが寝転ぶ場所に落ちます。ペットのお気に入りの場所、ペット用ベッド、ソファの下は、卵と幼虫がたまりやすい場所です。
散歩に出る犬や、外に出る猫は、ベランダや庭、草むらでノミを拾ってきます。新宿区は、ノミがベランダや砂場、芝生の中にもいて、近づいたペットや人に跳びつくとしています。
経路2:野良猫が床下・物置・庭に来ている
ペットを飼っていない家で多いのがこの経路です。江戸川区は、「足を刺されてかゆい」という相談の虫がネコノミだった事例を紹介し、発生源として次の3つを挙げています。
- 飼い猫に付いている
- 野良猫が庭に持ち込む
- 猫の出産場所だった床下や物置などのごみの中で繁殖する
堺市も、ノミは野良猫の寝床になりやすい物置・倉庫などで発生し、そこに出入りする飼い猫が室内に持ち込んで、天井裏・畳の下・床下などのチリやごみの中で繁殖すると説明しています。
床下の通気口や物置のすき間を、野良猫が寝床や子育ての場所にしていると、猫がいなくなった後にノミだけが残り、家の中に上がってきます。玄関先やベランダで刺されることが多い、家の外回りを猫がうろついている、という場合はこの経路を疑ってください。
経路3:屋根裏・天井裏に動物が住み着いている
天井に近い部屋で刺される、2階の寝室で被害が多い、夜に天井裏から足音がする。この組み合わせなら、屋根裏に住み着いた動物を疑います。
ハクビシンなどの野生動物は、寄生虫を持っていることがあります(板橋区は、ハクビシンは寄生虫や細菌を保有していることがあるので、触らないよう注意しています)。屋根裏で動物が寝床にした断熱材やごみの中は、ノミやダニが育ちやすい場所です。動物が出ていった後に、宿主を失ったノミやダニが天井のすき間や照明の周りから降りてくることもあります。
天井裏の動物がネズミなら、ノミより先にイエダニが問題になります。札幌市は、イエダニはネズミに寄生するダニで、ネズミが死んだりいなくなったりすると、死骸や巣から離れて人から血を吸うことがあると説明しています。
経路の見当をつける早見表
最後の行は、意外と多いパターンです。ノミのさなぎは、千葉市によると7日から1年近くさなぎのままでいることがあります。宿主がいない部屋では、さなぎのまま待っていて、人が住み始めると成虫になって跳びついてきます。賃貸で入居直後に刺された場合の費用の考え方は、賃貸で害虫・害獣が出たら駆除費用は誰が払う?で整理しています。
部屋のノミを減らす:掃除機 → 洗濯 → くん煙剤の順番
部屋の対処は、卵・幼虫・さなぎを物理的に取り除いてから、成虫を薬剤で叩くという順番で考えます。くん煙剤だけを焚いても、ほこりの奥の卵とさなぎは残ります。
手順1:掃除機をていねいにかける
どの自治体の案内でも、最初に出てくるのが掃除機です。新宿区は、畳やじゅうたんなどノミがすみやすい場所に掃除機をていねいにかけ、卵や幼虫を吸い取るようすすめています。堺市も、畳の表面や部屋のすみずみに掃除機をかけ、卵・幼虫・成虫を吸い取るとしています。
掃除機の中で生き残ったノミが出てこないよう、紙パックはすぐに外して袋に入れ、口を縛って捨ててください。サイクロン式なら、ごみはすぐに袋に移して捨てます。
掃除機は1回で終わりではありません。卵は毎日のように落ちてくるので、被害が落ち着くまで、こまめに続けることが大切です。
手順2:洗えるものを洗う
ノミの卵や幼虫は、布製品にも落ちます。ペット用の毛布やベッドカバー、クッションカバー、ラグなど、洗えるものは洗濯します。
- ペットが使っている布類は、ほかの洗濯物と分けて洗う
- 乾燥機が使えるものは、乾燥機までかけると乾き残しがない
- 洗えないクッションやペット用ベッドは、掃除機をかけたうえで、傷みが目立つなら買い替えも考える
洗濯表示で乾燥機が使えるかを確かめてから使ってください。
手順3:くん煙剤で成虫を叩く(1〜2週間後にもう1回)
掃除と洗濯の後、部屋全体にいる成虫をくん煙剤(煙や霧で部屋全体に薬剤を行き渡らせる殺虫剤)で処理します。堺市も、室内に発生した場合は掃除機をかけたうえで、室内全体をくん煙剤で処理して成虫などを駆除するとしています。
ここで知っておきたいのが、くん煙剤は1回では終わらないことです。アース製薬は、卵は丈夫にできていて薬剤が中まで届かないので、一度処理した後、卵がかえって幼虫が出てきたころにもう一度処理するのが効果的で、ダニやノミの場合は1〜2週間後にもう一度使うとよいと案内しています。
くん煙剤を使うときの注意は、製品ごとに違います。必ず製品の説明書きどおりに使い、次の点は事前に確認してください。
- ペット・観賞魚・植物を部屋の外に出す。水槽は製品の指示どおりに覆うか移動する
- 火災報知器に反応することがあるので、カバーのかけ方を製品の説明で確認する
- 食器や食品、子どものおもちゃはしまうか覆う
- 処理後は製品が指示する時間を置き、十分に換気してから部屋に入る
くん煙剤とスプレー、捕獲シートなど、手段ごとの向き不向きはダニ駆除のおすすめは手段のタイプで決まるでも比べています。ただし、ダニ用の製品の中にはノミを対象にしていないものもあります。ノミが相手なら、製品の表示で対象害虫にノミが入っているかを確かめてください。
ペットにノミがいるなら、治療は動物病院に相談する
ペットが体をしきりにかく、毛の中に黒い粒(ノミのふん)がある、ノミそのものを見た。この場合、部屋だけ処理しても終わりません。新宿区の資料は、ペットに寄生した成虫を取り除くことが対策の基本だとしています。板橋区も、ペットに寄生している成虫を取り除くことが有効だとしています。
ペットへの薬の選び方や使い方は、犬か猫か、体の大きさ、年齢、持病によって変わります。この記事ではペットの薬について具体的なことは書きません。江戸川区も、ノミの駆除薬が必要な場合は動物病院などに相談するよう案内しています。かかりつけの獣医師に、次のことを伝えて相談してください。
- 家族が足を刺されていること(いつごろから、どのくらい)
- ペットが外に出るか、散歩でどこへ行くか
- 同じ家にいる、ほかのペット(犬・猫・うさぎなど)
- 部屋にくん煙剤などを使う予定があるか
同じ家に複数のペットがいるなら、1匹だけ治療しても、ほかの子からまたノミが広がります。全員について獣医師に相談してください。
なお、部屋用の殺虫剤やくん煙剤を、ペットの体に使ってはいけません。製品の表示にない使い方はせず、ペットの体のことは獣医師の判断に任せてください。
発生源を断たないと終わらない理由
部屋の処理をしたのに、2〜3週間たつとまた刺される。ノミ対策で一番多い失敗はこれです。理由は、ノミの暮らし方にあります。
理由1:部屋で見えているのは一部だけ
アース製薬によると、ネコノミは一生に100個以上の卵を産み、400個以上産んだ例もあります。卵は約2日でかえり、幼虫は約6日、さなぎは6〜15日で成虫になります。宿主の体の上で卵を産み、その卵が床に落ちて育つので、宿主がいる限り、部屋には新しい卵が落ち続けます。
部屋で見かける成虫は全体の一部で、床のほこりの中には、卵・幼虫・さなぎが控えています。宿主(ペットや野良猫、屋根裏の動物)がそのままなら、部屋をいくら処理しても補充されます。
理由2:さなぎは薬剤が効きにくく、長く待てる
ノミのさなぎは繭の中にいて、千葉市によるとさなぎの期間は7日から1年近くになることもあります。くん煙剤を焚いたときにさなぎだった個体は、後から成虫になって出てきます。くん煙剤を1〜2週間あけて2回使うのは、このためです。
理由3:屋外・床下・屋根裏は部屋の処理が届かない
野良猫の寝床になった床下や物置、屋根裏の断熱材の中は、部屋で焚いたくん煙剤も、掃除機も届きません。ここが発生源なら、そこを片付けない限り、ノミは部屋に上がってきます。
発生源ごとにやること
野良猫に対して、ノミがいるからといって捕まえたり、傷つけたりしてはいけません。寝床にされないよう、すき間をふさぐ、物を片付けるといった方法で近づけないようにします。千葉市は、野良猫・野良犬の対策として忌避剤の使用を挙げています。
屋根裏の動物がハクビシン・アライグマ・イタチなどの場合、許可なく捕まえることはできません(鳥獣保護管理法。アライグマは外来生物法も関係します)。仙台市も、ハクビシンは野生鳥獣なので、法律により許可なく捕獲することは禁止されていると案内しています。できるのは、くん煙剤や忌避剤で追い出して、出入り口をふさぐことです。ハクビシンの場合の手順は、次の記事で説明しています。
屋根裏の清掃は、動物を追い出して侵入口をふさいだ後に行います。先に掃除をしても、動物が戻ればまた汚れ、ノミも戻ってきます。屋根裏に糞がたまっている、天井にシミがある、侵入口が高い場所にある場合は、追い出しから封鎖、清掃と殺虫まで業者に任せることも考えてください。市役所が相談に乗ってくれる範囲は動物によって違うので、先に問い合わせておくと話が早くなります。
自分の対策で止まらないときの相談先
次のどれかに当てはまったら、自分で続けるより相談先を使うほうが早く片付きます。
- くん煙剤を1〜2週間あけて2回使い、掃除機も続けたのに、新しい刺され跡が増え続ける
- ペットを飼っておらず、野良猫の寝床も見当たらないのに刺される
- 屋根裏に動物がいる、または天井裏に糞がたまっている
- 刺され跡の並び方や部位から、ノミかダニかトコジラミか判断がつかない
保健所の生活衛生の窓口では、住宅の中で出る衛生害虫の相談を受け付けているところがあります。板橋区保健所は、住宅内の衛生害虫について、おおまかな種類の見分けや対策のアドバイスを行っているとしています。お住まいの自治体の保健所に、相談を受けているか問い合わせてみてください。
業者に頼む場合は、部屋の処理だけでなく、発生源の調査が見積もりに入っているかを確かめてください。部屋だけ処理して発生源が残れば、同じことがくり返されます。
よくある質問
Q.ペットを飼っていないのに、部屋でノミに刺されるのはなぜですか。
野良猫が床下や物置、庭を寝床や出産の場所にしている、屋根裏に動物が住み着いている、といった経路が考えられます。江戸川区は、猫の出産場所だった床下や物置などのごみの中でネコノミが繁殖する例を挙げています。引っ越したばかりなら、前の住人のペットが残したさなぎが成虫になった可能性もあります。
Q.足首ばかり刺されるのはノミですか、ダニですか。
ひざから下に集中しているなら、ネコノミを先に疑います。板橋区保健所の資料では、ネコノミは主に露出している脚(ひざ下)を刺し、イエダニは服の下の皮膚の柔らかい部分を刺すとされています。ただし、刺され跡だけでは断定できないので、跳ねる虫を見たか、ペットや野良猫、屋根裏の動物がいないかも合わせて考えてください。
Q.くん煙剤を1回焚けば、ノミはいなくなりますか。
1回では終わらないことが多いです。卵には薬剤が中まで届かないため、アース製薬は、ノミの場合は1〜2週間後にもう一度使うとよいとしています。その間も掃除機をこまめにかけ、ペットや野良猫など発生源の対策を並行して進めてください。
Q.ペットに部屋用のノミ取りスプレーを使ってもいいですか。
使わないでください。部屋用の殺虫剤やくん煙剤は、部屋に使う製品です。ペットのノミの治療は、犬か猫か、体の大きさや年齢、持病によって変わるので、かかりつけの動物病院に相談してください。
まとめ
まとめ
部屋で足首やすねばかり刺されるなら、ダニより先にネコノミを疑います。かゆみが数日続き、ぶり返すのもノミの特徴です。
- 刺された部位と跡の出方で、ノミ・ダニ・トコジラミを見分ける(トコジラミは別の対策が必要)
- ペット・野良猫(床下・物置・庭)・屋根裏の動物のどれが持ち込んでいるかを突き止める
- 部屋は掃除機 → 洗濯 → くん煙剤の順で処理し、くん煙剤は1〜2週間後にもう1回
- ペットにノミがいるなら、治療は動物病院に相談する
- 発生源(ペット・野良猫の寝床・屋根裏の動物)を断つ。ハクビシンなどは許可なく捕まえられないので、追い出して侵入口をふさぐ
部屋の処理を2回やっても刺され続ける、屋根裏に動物がいる、原因が分からないときは、保健所の相談窓口や業者に相談する段階です。
ダニ
ダニ駆除の費用相場|部屋数・寝具の点数・発生源で変わる単価の内訳