ネズミの巣はどこにある?|材料と場所は種類で違う。見つけ方と、見つけたときに素手で触らない理由 | 害虫害獣駆除ナビ本記事にはプロモーションが含まれます。
ネズミの巣はどこにある?|材料と場所は種類で違う。見つけ方と、見つけたときに素手で触らない理由
公開 ネズミ
押入れの奥から、細かくちぎれた紙やビニールのかたまりが出てきた。天井裏や冷蔵庫の裏で物音がして、どこかに巣があるのではと不安になっている。
ネズミの巣は、鳥の巣のように形の整ったものではありません。東京都の資料によると、ネズミは人の目に付きにくく、暖かい場所に、布切れや紙くずなどを集めて巣を作ります。見た目はただのゴミのかたまりなので、巣だと気づかないまま片付けてしまうこともあります。
この記事では、東京都や区の保健所の資料をもとに、次の順で整理します。
- 巣の材料と形(何を集めるか)
- 巣の場所(クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミで違う)
- 巣の見つけ方
- 見つけたときの扱い(素手で触らない、イエダニに注意する)
- 巣を作らせないための片付け
ネズミの巣は「集めた紙や布」
形の整った巣ではない
東京都が区市町村の相談窓口向けにまとめた「ねずみについてよくある質問&回答集」は、ドブネズミの巣について「鳥のように形の整った巣を作るのではなく、どちらかと言えば、巣材を一個所に集めてその上で繁殖を行うといった程度の巣が多い」と説明しています。
多摩府中保健所の資料も、クマネズミは紙くずや布切れを集めて「簡単な巣」を作るとしています。つまり、ネズミの巣を探すときは「巣らしい形」ではなく、家の中にあるはずのない紙くずや布切れ、ビニール片が一か所に集まっている場所を探すことになります。
巣の材料になるもの
この記事の作成方針
複数の駆除事業者が公表している料金表と、環境省・自治体の公開情報をもとに作成しています。掲載している費用は目安であり、実際の金額は建物の構造・地域・被害状況により変動します。
| 住宅の断熱材、ソファーの中身(直接穴を開けて巣にする) | 東京都「ねずみ防除指針」 |
ハツカネズミについては、米国ネブラスカ大学の資料が、細かく裂いた紙などの繊維で作った巣が、給湯器・オーブン・冷蔵庫など熱の出るものの近くの、守られた場所で見つかるとしています。
なぜ巣材を集めるのか
東京都の「ねずみ防除指針」によると、ネズミはコンクリートや板、地面の上で直接寝ると冷えるので、紙や布、ビニールなどを集めて巣にし、下に敷いたり、中にもぐりこんだりして寝ます。さらに、ネズミの子は毛がなく体温調節がうまくできないので、巣材は欠かせないとされています。
めったに開けない押入れやタンス、引き出しで、衣類の中にそのままもぐりこんだり、断熱材やソファーに直接穴を開けたりするのは、それ自体が巣材になるからだと説明されています。
巣の場所は種類で違う
家に入ってくるネズミは、主にクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種類です。種類によって、すむ場所も巣の作り方も違います。
クマネズミ:高くて暖かい場所
東京都の読本によると、いま自治体が受ける相談のうち、ネズミの種類が分かるもののほとんどはクマネズミの被害です。クマネズミは身軽で運動能力が高く、電線を伝ったり、粗い壁を駆け上がったりできるため、天井裏や壁の中など高い場所に巣を作ります。
東京都の回答集は、内壁と外壁の間には断熱材が入っていて、雨風や外敵からも守られているので暖かく、ネズミにとって「絶好の営巣場所」だとしています。天井裏で音がする場合の調べ方は、天井裏のネズミ駆除で詳しく説明しています。
家電の後ろの巣には、別の危険もあります。東京都の回答集は、クマネズミが家電製品の後ろに巣を作り、電気コードをかじってショートさせたときに巣に引火し、火災を起こすことがあるとしています。冷蔵庫やテレビの裏で紙くずのかたまりを見つけたら、コードにかじり跡がないかも確かめてください。かじられたコードを見つけたときの対処は、ネズミに電気コードをかじられたらにまとめています。
ドブネズミ:土の中と、水まわりの低い場所
ドブネズミは地面に穴を掘り、泳ぎが得意です(東京都の読本)。植え込みや庭の土に穴を掘って巣にすることが多く、家の中では床下や台所など1階の低い場所で活動します。
庭や植え込みの穴がまだ使われているかどうかは、東京都の回答集にある方法が参考になります。穴を土などで簡単に埋めておくと、その後の状況が観察でき、再び開けられるようなら、まだ生きている証拠になる、というものです。
ハツカネズミ:物置や納屋
ハツカネズミは3種類の中で最も小さく、町田市によると、体が小さいので1cm程度の隙間から入り、畑や森に多く生息しています。目黒区や中野区は、区内の住宅地ではハツカネズミをあまり見かけなくなったとしています。郊外の家の物置や納屋、床下で、細かく裂いた紙や繊維のかたまりが見つかったら、ハツカネズミの巣かもしれません。
巣の見つけ方
手がかりになるサイン
ネズミの姿を見ることはめったにありませんが、巣の近くには次のようなサインが残ります。
中野区は、体の汚れたネズミが夜に歩き回ると壁が部分的に汚れてくる(ラットサイン)とし、その近くに巣があったり、侵入路があったりすると説明しています。黒いこすり跡や糞が集中している場所を中心に探してください。
家の中で見る場所
東京都の読本は、天井裏、家具と壁の間の隙間、物置などは、巣が作られていないか時々点検するよう勧めています。
天井裏は、点検口から懐中電灯で照らして、写真を撮るところまでにしてください。天井板は梁の上しか体重を支えられず、踏み抜くおそれがあります。
壁の中や天井裏の奥は、自分では確かめにくい
壁の中に巣がある場合について、東京都の回答集は、壁の一部を取り外したり、切って穴を開けたりして巣を取り除くことが基本だとしたうえで、実際にはかなり難しい対策になるので専門業者に依頼するほうがよいとしています。
音や糞から「壁の中にいそうだ」と見当がついても、自分で壁に穴を開けるのはやめて、業者の調査に任せてください。
見つけたときの扱い:素手で触らない
巣にはイエダニがいる
ネズミの巣を見つけたときに、まず気をつけたいのがダニです。東京都の読本によると、ネズミには体長0.5〜1.0mmのイエダニというダニが寄生して吸血していて、ネズミの巣にも多くいます。宿主のネズミが巣からいなくなったり、死んだりして吸血できなくなると、イエダニはその場所から離れて移動し、人を吸血して激しいかゆみと皮疹を起こすとされています。
巣を見つけたら、素手で触ったり、いきなり手でつかんで捨てたりしないでください。
糞や尿にも触れない
東京都の読本は、ネズミから人にうつる病気として、ネズミの糞や尿に排出された病原体に触れること、それに汚染された飲み水や食品を口にすることで感染する場合があるとしています。巣のまわりには糞や尿がたまっていることが多いので、手袋とマスクをつけて扱います。
巣材や糞を片付けるときは、ほうきで掃いたり掃除機で吸ったりせず、湿らせてから拾い、袋に入れて口を縛ります。準備するものや、薬剤の薄め方まで含めた手順は、次の記事にまとめています。
片付けた後に、体にかゆみや発疹が出たり、発熱など体調の変化があったりする場合は、ネズミの巣を片付けたことを伝えて医療機関に相談してください。
片付けた後は、まわりに殺虫剤を
東京都の回答集は、ネズミを駆除した後にイエダニに刺されるようになるのは、死んだネズミや巣からイエダニが離れて人を襲うためだとして、死骸や巣はできるだけ探し出して速やかに撤去し、それらがあった場所の周辺に殺虫剤を散布するよう案内しています。川崎市も、イエダニは殺虫剤に弱いので、見つけた場所にスプレー式の殺虫剤などをかけるよう呼びかけています。
巣を取っても、ネズミがいなくなるとは限らない
巣を片付けても、出入り口が開いたままなら、ネズミは別の場所にまた巣を作ります。東京都の指針は、天井裏の断熱材が巣材に使われている場合は、住まいの侵入口を塞ぐ以外に方法はないとしています。
- 巣の場所と、まわりの糞・かじり跡を写真に撮る(業者に相談するときにも使える)
- ネズミがまだ出入りしているかを、糞やこすり跡の増え方で確かめる
- 出入りしているなら、侵入口を探して塞ぐ。家の中にいるうちに外側を塞がないよう、捕獲と合わせて進める
- ネズミがいなくなってから、巣と糞を片付けて、まわりに殺虫剤をかける
- 数日たってから同じ場所を見て、新しい糞や巣材が出ていないかを確かめる
多摩府中保健所の資料は、壁の中に巣を作られた場合について、侵入経路を見つけ、ネズミがいないのを見はからって侵入口を塞ぐとよい、としています。
巣から細く高い声がする、大小の糞があるなど、子育ての最中かもしれないときは、自分で巣を取り除く前に業者に相談してください。親が出入りしているうちに巣だけ片付けても、近くに別の巣を作られるおそれがあります。
巣を作らせないための片付け
東京都の読本と指針は、巣材を与えないための具体例を挙げています。
- 衣類やタオル、シーツなどの布製品は、プラスチックなど丈夫な収納ケースに入れる(段ボールは不可)
- 押入れやタンスに、ネズミが入る穴があれば塞ぐ
- 室内を整理整頓して、紙類や布類のたまり場を作らない。不要な紙類や布類は処分する
- 収納物にビニールをかぶせない
- 買い物袋やビニール袋、布巾など、ふだん使うものを持ち去られないようにする
- 取り込んだ洗濯物を何日も放置しない
- 燃えないごみはポリバケツに入れて、ビニールなどを持ち去られないようにする
- 家具と壁の隙間など、隠れ場所や巣になりそうな場所は、時々掃除と点検をして、巣があれば取り除く
- 屋外も整理整頓する。家の壁沿いに物を置くと、ネズミの隠れ場所になる
豊島区(池袋保健所)は、家庭では段ボール箱での保管をできるだけ減らし、衣類・物品・薬は透明なふた付きケースで保管するよう勧めています。中が見えるので、巣を作られてもすぐに気づけます。
自分でできる対策を、餌と巣材の片付けから捕獲、最後の封鎖まで順に知りたい方は、次の記事にまとめています。
あわせて、餌になるものを出したままにしないことも大切です。東京都の回答集は、ネズミは巣を作る場所と餌を食べる場所を分けて生活できるとしていて、食べ物をきちんとしまっている家でも、もっぱら寝る場所として使われることがあるとしています。巣材と侵入口の対策が欠かせない理由です。
自分で取り除けないとき
次のどれかに当てはまるなら、巣の撤去と侵入口の封鎖を業者に頼むことを考えてください。
- 巣が壁の中や天井裏の奥にあり、手が届かない
- 断熱材が巣にされている、天井裏に糞が広く散らばっている
- 子ネズミの鳴き声や、大小の糞があり、子育ての最中かもしれない
- 片付けても、また新しい巣材や糞が出てくる
- 巣の近くの電気コードがかじられている
ネズミなど害獣の駆除の相談を受け付け、条件に合う駆除業者を紹介してくれる窓口があります。相談は24時間365日受け付けていて、現地調査と見積もりは無料です。対応は、宮城・関東・東海・北陸・関西の一部地域が中心です。
相談するときは、巣を見つけた場所と大きさが分かる写真、まわりの糞やかじり跡の写真を用意しておくと、撤去と清掃の範囲を含めた見積もりが出やすくなります。見積もりの内容に納得してから、契約するかどうかを決められます。
よくある質問
Q.巣を取り除けば、ネズミはいなくなりますか。
いなくなるとは限りません。出入り口が開いたままなら、ネズミは別の場所に巣を作り直します。東京都の指針は、天井裏の断熱材が巣材にされている場合は、侵入口を塞ぐ以外に方法はないとしています。巣の撤去は、侵入口を塞いでネズミがいなくなってから行うのが基本です。
Q.巣を片付けたら、体がかゆくなりました。
ネズミの巣にいたイエダニに刺された可能性があります。東京都の読本によると、イエダニは宿主のネズミがいなくなると巣から離れて人を刺し、激しいかゆみと皮疹を起こします。巣のあった場所のまわりに殺虫剤をかけ、かゆみや発疹が続く場合は、ネズミの巣を片付けたことを伝えて医療機関(皮膚科など)に相談してください。
Q.段ボールの中に巣がありました。中の物はどうすればいいですか。
手袋とマスクをつけ、巣材と糞を湿らせてから袋に入れて片付けます。東京都の回答集は、糞が落ちていた場所やネズミが歩いた場所は、消毒するなら消毒用アルコールで拭く程度でよいが、調理台や食器、調理器具などはよく洗浄・消毒するよう案内しています。食品は口にしないでください。今後は、段ボールではなく丈夫なふた付きのケースで保管してください。
Q.庭に穴があります。ネズミの巣でしょうか。
ドブネズミは地面に穴を掘って巣を作る傾向があり、植え込みや緑地が営巣場所になります(東京都の回答集)。穴を土で簡単に埋めておき、再び開けられるようなら、まだ使われている証拠になります。モグラなどほかの動物の穴のこともあるので、近くに糞や通り道がないかもあわせて見てください。
Q.賃貸住宅で巣を見つけました。
まず管理会社か大家に連絡してください。天井裏や壁の中、建物の隙間の補修は、建物の管理の範囲になるのが一般的です。集合住宅では、自分の部屋だけ対策しても他の部屋から入ってくることがあると東京都の回答集も指摘しています。
まとめ
まとめ
- ネズミの巣は、紙くず・布切れ・ビニールを一か所に集めただけの簡単なものが多い。断熱材やソファーの中身も巣材になる
- 場所は種類で違う。クマネズミは天井裏・壁の中・家電の裏、ドブネズミは土の中や床下・水まわり、ハツカネズミは物置や納屋
- 手がかりは、細かくちぎれた紙やビニール、ティッシュの減り、黒いこすり跡、大小の糞、子ネズミの鳴き声
- 巣にはイエダニが多い。素手で触らず、湿らせて袋に入れ、片付けた後はまわりに殺虫剤をかける
- 巣を取っても、侵入口が開いていればまた作られる。塞ぐ → いなくなったのを確かめる → 片付ける、の順で
ネズミ
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