ネズミの糞から分かること|3種のどれかを見分け、落ちている場所から通り道・巣・侵入口を読んで次の手を決める | 害虫害獣駆除ナビ本記事にはプロモーションが含まれます。
ネズミの糞から分かること|3種のどれかを見分け、落ちている場所から通り道・巣・侵入口を読んで次の手を決める
公開 ネズミ
この記事の作成方針
複数の駆除事業者が公表している料金表と、環境省・自治体の公開情報をもとに作成しています。掲載している費用は目安であり、実際の金額は建物の構造・地域・被害状況により変動します。
大きさで、3種のどれかの見当をつける
家に住み着いて被害を出すネズミは、主にドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種です(岡山市、町田市)。糞の大きさは、保健所の資料で次のように示されています。
大きい順に、ドブネズミ → クマネズミ → ハツカネズミです。ただ、表の範囲はとなり合っていて、資料によっても少しずつ違います。糞は乾き具合や個体差でも変わるので、大きさだけで種類を決めないでください。
測るときは、糞の横に定規か硬貨を置いて写真を撮ります。数粒を測って、いちばん多い大きさを見ます。
迷ったときの考え方として、さいたま市は、種類が分からない場合はクマネズミを想定して対処するとよいとしています。同市は、クマネズミは警戒心が強く、立体的な移動も得意なので捕獲が難しいとしています。いちばん手ごわい種類を前提に準備しておく、という考え方です。
落ちている場所で、さらに絞る
大きさと合わせて見てほしいのが、糞が落ちている「高さ」と「場所」です。3種は、すみかにする場所の傾向が違います。
東京都多摩府中保健所によると、東京都のネズミ被害のほとんどはクマネズミによるもので、保健所に来る相談もほとんどがクマネズミです。クマネズミは高いところに登るのが得意で、電線を伝ったり、壁を駆け上がったりします。
大きさと場所を組み合わせると、次のように見当がつきます。
この見当は、あくまで「最初に何を疑うか」です。種類が分かると次の手を選びやすくなりますが、分からなくても対策は始められます。
糞の並び方から、通り道・巣・侵入口を読む
ネズミの糞は、ため糞のように一か所にまとめてされるのではなく、動きながら落ちていきます。だからこそ、糞の並びはネズミの動いた跡として読めます。
通り道:壁沿いに続く糞
東京都多摩府中保健所の資料によると、ネズミは決まった通り道を通ることが多く、隅から隅へと移動する習性があります。部屋の真ん中を横切るより、壁に沿って動きます。
糞が見つかったら、懐中電灯でその壁沿いを左右にたどってください。糞が続いている方向が、ネズミの通り道です。
通り道には、糞のほかにも跡が残ります。同じ資料は、次のようなものを「ラットサイン」として挙げています。
巣:糞がたくさん集まっている場所
糞が点々ではなく、ある場所にたくさん集まっているなら、その近くに巣があるかもしれません。多摩府中保健所の資料には、冷蔵庫の後ろにネズミの糞がたくさんあり、冷蔵庫の後ろは暖かいので巣にしていた可能性があった、という例が載っています。
ネズミの巣は、鳥の巣のような形のものではなく、紙くずや布切れを一か所に集めた簡単なものが多いとされています(東京都)。糞が集まっている場所の近くで、次のようなものがないかを探してください。
- ちぎれたチラシ、新聞紙、レジ袋、布切れ、断熱材のくず
- 冷蔵庫やタンスの裏、オーディオラックの中、引き出しの奥、押入れの隅
- 天井裏、壁の中、物置、雨戸の戸袋
東京都の資料によると、クマネズミは家電の電気コードをかじってショートさせ、そこに巣があると引火して火災を起こすことがあります。家電の後ろに糞が集まっていたら、コードの被覆に傷がないかも見てください。
侵入口:糞が始まる場所と、すき間
通り道をたどっていくと、糞やこすり跡が壁の穴やすき間の近くで途切れることがあります。多摩府中保健所は、ラットサインの近くにすき間があったら、そこを出入りに使っている可能性が高いとしています。
東京都の資料によると、木造住宅でネズミの侵入口になりやすいのは次のような場所です。
- エアコンのダクトや電線を通すために外壁に開けた穴のすき間
- 屋根と壁の間のすき間
- 外壁の割れ目や穴
- 家の基礎の通気口
クマネズミは1.25cmのすき間があれば通り抜けられ、歯がかりがあればかじって通路にしてしまいます(東京都)。町田市保健所は、ハツカネズミは体が小さいので1センチ程度のすき間から侵入するとしています。「こんなに狭い所から?」と思うすき間も、候補から外さないでください。
糞の場所ごとの読み方
最後の行は見落としがちです。東京都の資料は、ネズミは巣を作る場所とえさをとる場所を分けて生活できるので、食べ物をしまっている家でも、巣の場所として使われることがあるとしています。
地図にしておくと、対策の場所が決まる
家の間取りを紙に描き、糞を見つけた場所に印を付けてください。印が線になって続く所が通り道、固まる所が巣の候補、線が外壁にぶつかる所が侵入口の候補です。この地図が、次の章で粘着シートを置く場所と、塞ぐ場所を決める土台になります。
今もネズミが通っているかを確かめるには、見つけた糞をいったん片付け、翌日や数日後に同じ場所を見ます。新しい糞が落ちていれば、今もそこを通っています。被害の段階を、糞のほか音やかじり跡も合わせて判定する方法は、次の記事にまとめています。
毒餌・粘着シート・封鎖の、どれから始めるか
ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの家ネズミ3種は、鳥獣保護管理法の対象から外されていて(同法の施行規則)、粘着シートや毒餌、捕獲かごを自分で使えます。ハクビシンやイタチ、アライグマなどは、許可なく捕獲できないので注意してください。
基本は「えさ・巣・侵入口」
東京都多摩府中保健所は、クマネズミ対策の三本柱として、えさを与えない、巣を作らせない、侵入口をふさぐの3つを挙げ、これを「環境的防除」と呼んでいます。どの種類のネズミでも、この3つが土台です。毒餌や粘着シートは、その上に重ねる道具と考えてください。
東京都の資料は、ネズミは残飯や食材があれば毒餌を食べないので、毒餌以外に食べるものがない状態にすることが大切だとしています。粘着シートや捕獲かごも、ほかにえさがあるとかかりにくくなります。
種類ごとに、優先する手が違う
東京都の資料によると、クマネズミは警戒心が強いうえ、食べ物の好みがドブネズミより偏っているので毒餌を食べにくく、殺そ剤に対する感受性ももともと低いとされています。天井裏の糞が1cm前後なら、毒餌だけに頼らない計画を立ててください。
場所によって、避けたほうがよい手
粘着シートは、糞の地図で線になった所に、壁に沿って置きます。多摩府中保健所の資料には、冷蔵庫の後ろに糞がたくさんあったので粘着シートを仕掛けたところ、数日後にネズミがかかったという例が載っています。
塞ぐタイミング
侵入口を塞ぐのは、ネズミが外に出ているときが理想です。ただ、ネズミが家の中にいるうちに塞いでしまっても、すぐに困るとは限りません。多摩府中保健所の資料は、えさを与えない対策が徹底されていれば、中にいるネズミはえさを仕掛けたトラップにかかりやすくなるとしています。えさが得られなければ、寒いと1日以内、暖かいと4〜5日で餓死するとも書かれていて、死骸は見つけ次第取り除くよう案内しています。
塞ぐ材料として、同じ資料は金属たわし、亀甲金網、外壁用のパテを挙げています。ホームセンターで手に入り、ネズミにかじられにくく、形も変えやすいからです。天井裏や高い所など危ない場所は、専門の業者に任せたほうがよい場合もあるとしています。
天井裏の糞は、まず点検口から
天井裏で糞を見つけた場合、天井裏に上がって奥まで確かめるのは避けてください。はりの上しか体重を支えられず、天井板を踏み抜くおそれがあります。点検口から見える範囲で糞の大きさと並びを確かめ、天井裏で自分でできることの範囲は、次の記事を参考にしてください。
自分で続けるのが難しいとき
次のどれかに当てはまるなら、自分で続けるより、業者に現地を見てもらうほうが近道です。
- 糞が天井裏や床下の広い範囲にあり、通り道や侵入口がたどれない
- 1cm前後の糞が高い所に多く、クマネズミが疑われるのに、粘着シートにかからない
- 塞いでも、別の場所に新しい糞が出てくる
- 侵入口が屋根と外壁のすき間など、高い所にある
- 家電の裏に巣があり、コードにかじり跡がある
東京都の資料は、ネズミの駆除には複数回の作業が必要だとしています。業者に頼むときは、侵入口の封鎖と、糞の清掃・消毒が見積もりに入っているかを確かめてください。
ネズミの駆除について相談を受け付け、条件に合う駆除業者を紹介してくれる窓口があります。相談は24時間365日受け付けていて、現地調査と見積もりは無料です。対応地域は、宮城・関東・東海・北陸・関西の一部が中心です。
相談するときは、糞の写真(定規や硬貨を一緒に写して大きさが分かるもの)と、糞を見つけた場所に印を付けた間取りの地図を見せると、通り道と侵入口の見当を付けてもらいやすくなります。見積もりの内容に納得してから、契約するかどうかを決められます。
よくある質問
Q.糞が数粒だけでした。様子を見てもいいですか。
数粒でも、ネズミが通った跡です。いったん片付けて、翌日や数日後に同じ場所を見てください。新しい糞が落ちていれば、今もそこを通っています。少ないうちに、えさになるものをしまい、すき間を塞いでおくと、被害を小さくできます。
Q.糞の大きさが、表のどの種類にもはっきり当てはまりません。
資料によって大きさの範囲は少しずつ違い、乾き具合や個体差でも変わります。大きさより、落ちている高さと場所を優先して考えてください。それでも分からない場合は、さいたま市の資料のとおり、クマネズミを想定して、えさ・巣材・侵入口の対策から始めるのが無難です。
Q.食べ物はしまっているのに、糞が落ちています。なぜですか。
東京都の資料によると、ネズミは巣を作る場所とえさをとる場所を分けて生活できます。えさは近所でとり、家の中は巣として使っている可能性があります。天井裏や壁の中、押入れの奥など、巣になりそうな場所と、外につながるすき間を探してください。
Q.天井裏の糞にだけ、毒餌を置いてもいいですか。
家ネズミ3種には使えますが、東京都の資料によると、毒餌を食べたネズミがどこで死ぬかは限定できません。天井裏や壁の中で死ぬと回収できず、においの原因になることがあります。家の中で死なれたくない場合は、トラップで捕る方法を選んでください。また、天井裏の糞が1cm前後ならクマネズミの可能性があり、毒餌が効きにくいとされています。
Q.糞を見つけた場所に、そのまま粘着シートを置けばいいですか。
糞のある場所の近くが通り道なら効果が期待できます。糞の並びを壁沿いにたどり、線になっている所に、すき間なく並べてください。シートの上にえさは置かないでください(東京都、多摩府中保健所)。置く前に、ほかのえさになるものを片付けておくと、かかりやすくなります。
Q.賃貸住宅で糞を見つけました。
まず管理会社か大家に連絡してください。侵入口が外壁や屋根まわりにある場合、建物の管理の範囲になるのが一般的です。糞の写真と、見つけた場所を伝えると話が早く進みます。
まとめ
まとめ
- 家に入るネズミはドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種。糞は大きい順にドブネズミ(10〜20mm)、クマネズミ(6〜10mm)、ハツカネズミ(4〜7mm)(町田市保健所)
- 大きさだけで決めず、落ちている高さと場所と組み合わせる。高い所ならクマネズミ、床下や水回りならドブネズミを疑う。分からなければクマネズミを想定する
- 糞の並びは、線が通り道、固まりが巣の候補、外壁にぶつかる所が侵入口の候補。間取りに印を付けて地図にする
- 土台はえさを断つ・巣材を片付ける・侵入口を塞ぐ。クマネズミは毒餌やわなが効きにくいので、この3つを先にする。ドブネズミは毒餌やかごも使いやすい
- 天井裏など回収できない場所の毒餌は避け、粘着シートはえさを置かずに通り道へすき間なく並べる
ネズミ
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